クレジットカード業界の仕組み
クレジットカードで節約生活を送るためには、まず「クレジットカード業界はどんな仕組みになっているのか?」をよく理解する必要があります。
クレジットカード業界の構図
クレジットカード業界は発行会社、加盟店、会員の3者による三角関係で成り立っています。
- 発行会社・・・JCB、三井住友カード、DCカード等、クレジットカードを発行している会社
- 加盟店・・・クレジットカードで支払いができるお店
- 会員・・・クレジットカードで支払いをする私達
クレジットカードを利用することでこの3者には以下のようなメリットがあると言われています。
- 発行会社・・・加盟店からは手数料を、会員からは年会費や分割払いの利息がもらえる
- 加盟店・・・客の購買機会を逃さない、他店との差別化が図れる
- 会員・・・手持ちの現金がなくても買い物ができる、発行会社のポイントやサービスが受けられる
では、実際のお金のやりとりはどうなっているかを確認してみましょう。
現在一般的に行なわれているクレジットカードによる商品の購入・サービスの利用から代金の支払いまでの仕組みは上の図のようになります。
- 商品・サービスの提供
- カード提示・売上票にサイン(もしくは端末機へ暗証番号を入力)
- 売上票送付(売上データ伝送)
- 売上代金支払
- 利用代金明細書送付
- 利用代金支払
利用代金の支払いは、届け出た金融機関の決済口座から自動引き落としにより行なわれます。(一部クレジットカードはコンビニなどでの支払いも可能です。)
クレジットカード発行会社はどうやって儲けているか?
クレジットカードを発行している会社はどうやって儲けているのか気になりますよね。一般的にはクレジットカードを発行することで以下のような収益が発生すると言われています。
- 加盟店からの手数料収入
- 会員からの分割手数料、キャッシング手数料
- 会員からの年会費
「加盟店からの手数料収入」については、会員がクレジットカードを利用した金額の3~7%が、加盟店から発行会社に支払われます。
「会員からの分割手数料、キャッシング手数料」については、商品を分割払いで支払いをしたり、キャッシング(要はカード発行会社からお金を借りること)を利用したりすると利息がかかりますよね。年利で10~30%くらい取られてしまいます。これが、カードの発行会社にとっては結構おいしいみたいです。
最後に「会員からの年会費」ですが、カードによっては年会費がかかるものとかからないものがあります。年会費は数千円~数万円になるものもありますが、「節約」のためにクレジットカードを利用するわけですから、年会費はかからないものを選ぶことが重要になります。