マイルを無料航空券に交換した場合の価値って?(ANA編)
マイルを提携ポイントに交換する場合の価値については、ANAとJALについてそれぞれ紹介しましたが、今回はANAの無料航空券に交換した場合の「マイルの価値」について考えてみたいと思います。
無料航空券に交換するのは得なのか?
マイルと交換できる商品のうち、実は一番魅力があるのは「無料航空券」です。これが無くなってしまったら、私自身もマイルを貯めることをやめてしまうかもしれないくらい最高の魅力だと考えています。
私だけでなく、多くの陸マイラー(おかまいらー:飛行機に乗らずにマイルを貯める人たちのこと)も同じ考えだと思います。では、何マイル貯めれば無料航空券に交換できるのかを解説していきたいと思います。
ANAもJALも貯めたマイルを無料航空券に交換できるのですが、必要なマイル数に違いがありますので、今回はANAについて見ていきます。
無料航空券(国内)の交換に必要なマイル数
ANAは、何年か前までは国内線であれば「いつ乗ってもどの路線に乗っても15,000マイル」だったのですが、今では制度変更により「閑散期で近い路線」は必要マイル数が低く、「繁忙期で遠い路線」は必要マイル数が高く設定されています。必要マイル数の一覧は以下の表をご覧下さい。
どの区間が何マイルの区間なのかは、以下の表でご確認いただけます。
上の表にない区間は「300~800マイル区間」になります。
ややこしくて頭がこんがらがったと思いますので、一例として、人気路線の「羽田=沖縄(那覇)」を取り上げて解説してみたいと思います。
羽田=沖縄(那覇)間は片道の基本マイルが984マイルなので、「801~1,000マイル区間」の必要マイル数が適用になります。
片道の場合には、ローシーズン7,000マイル、レギュラーシーズン9,000マイル、ハイシーズン10,500マイルになります。往復の場合にはその倍のマイルが必要です。
1マイル当たりの価値
1マイル当たりの価値を計算するために、無料航空券を使わなかった場合にいくら費用がかかるかを考えてみます。
ローシーズンならば、代表的な割引運賃の「スーパーバリュー」も利用できるでしょうから、スーパーバリューで羽田=沖縄(那覇)間の往復航空券を買ったとすると、合計で30,420円(設定:平日の午前便で羽田発、日曜日の午後便で那覇発)かかります。
この30,420円を14,000マイルで割ると、1マイル当たりの価値は約2.2円になります。
次にハイシーズンの場合も計算してみましょう。
ハイシーズンはゴールデンウィークや夏休みなど、運賃が高く設定されている期間です。必要な費用を試算してみると、合計で80,020円になります(ゴールデンウィーク中の往復)。
これを21,000マイルで割ると、1マイル当たりの価値は何と約5.7円にもなります。
結果的にANAの場合、1マイルの価値は「2.2円~5.7円」程度となります。
無料航空券への交換で注意したいこと
ここでひとつ注意したいのが、「繁忙期はなかなか無料航空券が取れない」ということです。繁忙期は完全に売り手市場ですから、航空会社も出来る限り高い運賃を取りたいわけです。
すると必然的に無料航空券で予約できる座席数は少なくなってきます。日によっては無料席の設定がない便もあります。
ですから、「1マイル当たり5.7円」の価値で利用するのは現実的に難しいかもしれませんので、ANAの無料航空券に交換する場合は「1マイル当たり3円前後」の価値があると考えておくのが妥当でしょう。
ANAのマイルの関連ページ
ANAカードの特徴は、以下のページで詳しくご紹介しています。
saving-creditcard.hatenablog.com
ANAカードの入会キャンペーン情報は、以下のページを参考にしてください。