マイルを「一緒にマイル割」で使った場合の価値って?(ANA編)
マイルの交換方法としては、ANAもJALも「無料航空券」への交換が価値が高いというお話をさせていただきました(ANAはこちら、JALはこちら)が、もう一つお得な交換方法としてANAの「一緒にマイル割」での活用方法をご紹介させていただきます。
一緒にマイル割(ANA)とは
ANAの「一緒にマイル割」は、2~4名のグループで飛行機に乗る場合に、1名は10,000マイルで(お金は無料)、他の搭乗者は1名当たり21,400円~36,600円の運賃で往復できるというものです。
他の搭乗者の運賃はかなり細かく設定されていますので、ANAの公式ホームページでご確認ください。
必要なマイル数が合計で10,000マイルと少ない上に、他の搭乗者に適用される運賃額が路線によってはかなりの割引率になるため、私もよく利用しています。
一緒にマイル割の価値は?
では、無料航空券のときと同じように1マイル当たりの価値を計算してみたいと思います。
4人グループの場合
4人グループの場合を、以下の想定で計算してみます。
- 家族4人(大人2人、子ども2人)で東京から沖縄に旅行
- 6月の平日午前中の便で羽田を発、日曜日午後の便で那覇発
- マイル割を利用しない場合の運賃はANAのスーパーバリュー運賃で計算
- 子ども2人は3歳以上(航空券の購入が必要)
まずは、一緒にマイル割を利用しない場合。一人当たりの運賃は往復で42,620円になるので、家族4人の合計額は42,620円×4人=170,480円になります。
続いて一緒にマイル割を利用する場合。
家族4人のうち1人分は10,000マイルで往復できるので無料。他の3人は1人当たり26,400円で往復できるので26,400円×3人=79,200円になります。マイル割を利用しなかった場合の運賃170,480円との差額は170,480円-79,200円=91,280円となりました。
つまり「10,000マイルの利用で91,280円を節約した」と考えることが出来ますので、1マイル当たりの価値は91,280円÷10,000マイル≒9.1円にもなります。
3人グループの場合
続いて、子どもの数を1人減らして家族3人の設定で同様に計算してみます。基本的な設定は4人グループの場合と同じで、子どもの数を1人減らした想定です。
マイル割を利用しない場合の合計金額は42,620円×3人=127,860円になります。マイル割を利用すると、1人は10,000マイルで無料、あとの2人は26,400円×2人=52,800円かかります。
マイル割を利用しなかった場合の運賃127,860円との差額は127,860円-52,800円=75,060円となりました。
「10,000マイルの利用で75,060円を節約した」と考えることが出来ますので、1マイル当たりの価値は75,060円÷10,000マイル≒7.5円です。まだまだ高いコストパフォーマンスですね。
2人グループの場合
最後に2人グループ(カップルや夫婦のみの想定)の場合。
計算は省略しますが、1マイル当たりの価値は約5.9円になりました。2人グループの旅行で使っても、無料航空券に替えた場合(約2.2円~5.7円)より1マイル当たりの価値は高くなりました。
この結果を見ると、「一緒にマイル割は非常に利用価値が高い」という結論になります。
ただ、いいところばかりではなく短所もあります。ざらっと挙げてみると以下のとおりです。
- 変更が一切出来ない
- 一緒にマイル割の設定がある期間が無料航空券に比べて限られている
- 一緒にマイル割に提供される座席数はかなり少ない
- 単独旅行には利用できない
特に、「変更が出来ない」のと「設定期間が限られている」という2点には注意が必要です。でも、うまく制度を利用してマイルで節約をしたいものです。
ANAのマイルの関連ページ
ANAカードの特徴は、以下のページで詳しくご紹介しています。
saving-creditcard.hatenablog.com
ANAカードの入会キャンペーン情報は、以下のページを参考にしてください。